レンサ
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GC8RAラテラルリンク&スタビのブッシュ

交換日[2006/01/08]
走行距離[251,067km]
UP日[2006/01/15]
更新日時[2007/08/06]

疲労

まず、このパーツを取り付けるにあたり、互換性・所持者の確認。交換場所(しむーファクトリー)の提供などをして頂き、更にマネージャ役も勤めて頂いた、「しむーさん」。その他情報を提供して頂いた「kakuden」さん。パーツの提供は「RAPUTA師匠」さんでした。この場を通じてお礼を申し上げます。

何故この部品?

前輪は既に16インチ化。後輪のみチャンスをうかがっていた処、後輪のパッドが寿命を迎える。

パッドの寿命が近づいた頃、DラーにBH&BEの後輪のブレーキのキャリパー中古と新品ローターを発注するが、Dラーより中古パーツ取り扱い店舗に連絡したが「レガシィは最後まで乗る方が多いので中々出て来ない」との事。。個人的にも探していたが、見つからずそのまま放置していたところ、シャラシャラと金属の擦れる音が。。やばいな〜と思っていたが見つからず、リンク先の「しむー」さんに緊急連絡したところ、瞬時に適合が解り、更には新型のBLの15インチキャリパーが入る可能性が非常に高いとのアドバイス。

BD5A-RSの後ろはBE&BHの後ろと共通。BP&PLはBE&BHと共通との事で、BLの物が100%入るはずと言う事で色々調べて頂きました。


限界まで使った後輪のパッドとローター

BD5A-RS純正後輪キャリパーで純正パッドが無くなるとローターは下の画像のように削られる。他の自動車メーカーなど車種を問わず同じである。左がBD5A-RSで右がこれから取り付けるスバルレガシィBHのディスクローター後輪である。

BD5A-RSの後輪ディスクローターとBL5の比較右の写真で、ブレーキの多くはなぜか内側のパッドが先に減り、純正パッドは残量が1mm以下になると警告音が鳴るようになっている。通常内側のパッドに取り付けられている金属部品(パッドウエアーセンサー?)がローターに直接接触する事で金属音が鳴りユーザーに警告させているが、ハードな運転を繰り返すとこのパーツが取れる事もある。タイヤ交換などの時内側を重視し点検する事をお勧めする。

私は減っているのを理解し、ここまで使ったが、今回UPする内容はし危険性を考え・察知し、それに対して早い段階で適切に対処する事」が求められる。

ブレーキの多くは先に内側のパッドが無くなる傾向がある。

キャリパーピストンが内側に装着されている事が原因なのかそれとも、制動時ローターが熱などで歪む事でこのようになるのか、私には解らない。仮に制動時ローターが反り返るのであれば、逆ベンチローターの存在意味が解る。上記の画像は左が内側。右が外側で見慣れた方ですね。

磨耗した事段差の生じたローター
「普通のローター」は正常に使われた状態で、パッドがあたる部分は正常に磨耗。ローターの外周にはエッヂが作られる。磨耗限界が1mm程度。この位磨耗すると交換対象になる。


「削られたローター」をクリックすると、磨耗により形成されたエッジが無くなっているのが解る。エッジは、ブレーキパッドの裏側の金属と接触する事で削られる。詳しくは下記で。

ローターの色が異なるが、これは延命処置の結果で、作業する場所まで辿り着く為の処置。モリブデンのペーストの色である。

普通のモリブデン入りグリスとは異なり、摩擦と熱に強いモリブデンのみを吹き付つけたので色が異なる。グリスを塗っても一回ブレーキを踏めばそれで終わり。更に回転しているので、遠心力で飛散してしまう。ブレーキを離しても軽く接触していたので通常のグリスでは耐久性が無い。外したパッドのプレートは摩擦で削られ、その当たる部分は解けた感じになっていたので、一度外すと装着できない状況であった。自走する為にローターに潤滑性の物を吹き付けブレーキを効かなくする事で、作業現場まで辿り着く事が出来た。緊急以外では絶対に行わない事。


パッドの検証

右下の画像から回転方向が解る。
更に内側が先に減るので、運転席側又は助手席側の内側になるが、これはパッドの向きから運転席側の後輪内側になる。
ブレーキパッドが磨耗した結果、ローターと接触し削られる左から右にローターが回転し、パッドの左側だけが最初に接触するので磨耗する。既に摩擦材は無くなり、パットプレートが露出し削られている。

通常パッドとローターが減る事でエッジが形成されるが、パッドが無くなれば、次にそのエッジに接触するのは、パッドプレート。このプレート部分は、摩擦と磨耗を受け持つ箇所とは異なるのでローターと接触すれば当然両方を削る事になる。その時金属が擦れ合う「シャリシャリ・ジャリジャリ」と言う音がしていた。カキ氷を作る時の音に近い。
エッジの部分は幅が2mmほど。更に錆びている事からこのような音になったと思われる。

究極のメタルパッドを体験。(笑い事じゃ無いですね。真似はしない事)

ここまで損傷すると、ローター交換を行う事に。今回ローターとキャリパーを同時交換予定なので、気にしませんが。

余談だが、Dラーで車検を受けるとパッドの残量があるのに交換している場所が多い。この疑問に関して言えば、次の車検の時まで安心して乗る事が出来るように「ブレーキパッドは車検毎に交換する」と言う意味が解ると思う。車を維持するユーザー全てが、定期的にブレーキパッドの点検を行うかと言えば、そのような事は無い。

初回の車検が2年から3年に延長になったが、新車購入後3年前で4万km以上乗っている車は、前輪のパッドが無くなり私と同じ状態になる可能性もある。特にATはブレーキを使う頻度が多く、ブレーキパッドは早めに無くなる傾向が強い。自分で定期的に確認する人なら、車検で交換しなくても良いと思う。私は季節に合わせたタイヤ交換をする時、必ず確認している。


■パッドが磨り減り、限界まで来ると次に起こる事が理解出来る。
パッドの磨耗からローターに接触し、パッドが減った状態パッド裏のプレートが偏減りする事で、くさび状になる。

回転方向から解るように左のほうが少し薄くなると言う事である。薄くなるとキャリパーピストンで押されるとキャリパーに留まる事が出来ず、ローターとキャリパーの間に入り込む。最初は加速中などトルクが前後する事で、元に戻るなどするが、更に磨耗すると、常時ブレーキが掛かった状況に。当然燃費は悪化し、そのまま乗り続けると、急ブレーキでパッドは更に入り込みブレーキロックした状態に。

今回入り込み、自走する関係からパッドの位置を交換し、キャリパーに取り付けられているステンレスのパーツを数ミリ移動させ、脱落への対応を行う。それを逃れても気が付かなければパッドプレートは更に減り、脱落する。その後キャリパーピストンが直接ローターと接触。

 

後輪ブレーキキャリパーピストン。
ブレーキキャリパーピストンの裏側の錆び及び腐食これが接触するとピストンが回転方向に引きずられることで負担が掛かり、ブレーキオイルが漏れ出し、ブレーキが効かなくなる。X(エックス)配管なら対角線の前輪も効かなくなる。
25万km走行したキャリパーピストンの裏側を見ているが、これ位は普通なので、前輪のキャリパーの内側が錆びていても正常の範囲と考える事が出来る。ここまで使う事は無いと思うが、OHするなら交換対象になる可能性は非常に高い。後輪は瞬間的に温度が上昇し錆びたと言うより、長期間に渡り微熱の影響を受けて錆びたと考える事が出来る。

25万kmご苦労様でした。
ここまでが、交換前と分離までの話。以降が取り付けになる。


BD5A-RSとBL5との互換性の確認

確認する事は大きく分けると3つ。

  1. バックプレート(ふん転菓子はキャリパーサポートと呼んでいるが、本当は解りません。
  2. ローター
  3. キャリパーの脚の長さ。

BL5とBD5A-RSの後輪キャリパーサポートの位置確認1)バックプレート(キャリーパーサポート)の確認。

右の画像の赤い→で示した場所が、取り付けるBL5の後輪のキャリパーと比べた時に距離が同じなのか?それと、左の画像からに取り付けるキャリパーの脚の部分が、キャリパーサポートの手前なのか、奥なのか?が問題。

奥に付くのであれば、キャリパーが奥に入るので中心がオフセットする事になる。

良く見ると、キャリパーの取り付け部分にネジが切ってあるので、キャリパーサポートに取り付ける時、ボルトを締める事が出来ます。仮に切っていなければ、ボルトの間にキャリパーが入り、キャリパーサポート側でネジが切ってある事になる。(解り難いですね)

取り外したBD5A-RSの後輪ブレーキキャリパーの確認BD5A-RSの後輪キャリパーで説明すると。
こちらも二つの赤い→で示したが、取り付けボルトの間隔と、手前側に取り付ける事が全く同じで15インチ化する事が簡単に出来ることになる。キャリパー側にボルトのネジが切ってある。ピンクの矢印はこの場所では無視してください。
インプの対抗2ポッドを取り付けるとき、キャリパーサポートの外側に取り付ける?ので、このプレートの構造などが異なり、ハブの部分からアッセンブリーで交換する話がありますが、そこまで拘る気は有りませんし、このキャリパーで十分な性能が発揮されると思う。


#注意
右上のキャリパーの画像は、下のサポート部分と分離してあるり、普段見慣れている方向とは反対からの撮影。中央のボルトの部分に、ブレーキラインが付く。


2)ローターの確認。

ディスクローターが外れない時の処置ローターの外し方。

当然サイドブレーキは解除しておくが、キャリパーを分離し、ローター本体を揺らしても取れない時は、プラスティックハンマーなどで少し叩く。それでも取れる気配が無ければ、ピンクの←で示した部分(10mm?)のボルトをねじ込むと簡単に取れる。二箇所あるので硬い時は、早い段階で二箇所を使いローターとハブを分離して行く。一箇所だけでを使っても取れない時がある。

ハブのボルトの穴は、ホイルを取り付ける時の、ハブボルトが出てくる穴である。
スバルは5穴が普通。この構造はメーカーを問わず共通。



BD5A-RSのディスクローターとBL5のディスクローターとの比較BD5A-RSローターとBL5の後輪ローターを比べるとこれだけ直径が異なる。1インチと言うことであるが、それ以上に大きく感じている。肝心な重量であるが、大きさの割にはその差は小さく、材料など異なるのでは?と感じている。当然だが、取り付けの位置なども全て同じであり、直径だけが異なるようである。

今までサイドブレーキが殆ど効かない状況だったので、期待していたが、少し効きが強くなった感じはある。


3)キャリパーの脚の長さ。

キャリパーサポートに互換性があるなら、ローターの直径をどのようにして対策するかになる。既にレガシィBL5のブレーキキャリパーは取り付けてあるので外したBD5A-RSの物と比べる事が出来ないが、外した時の画像であるがBD5A-RSの物を使い説明すると、説明が付く。

右の画像から、ピンクの矢印があるが、上側の矢印はキャリパーピストンを固定箇所。下側のピンクと赤の矢印は、バックプレート(キャリパーサポート)に取り付ける場所。上下二本のピンクの矢印の間隔が異なり、BL5のキャリパーはこの距離が長い。

この辺の事は、同じレガシィでも共通する考え方で、既にBCの時代で確認されていたようである。詳しい内容はデカルコさんのOUT_FLATで。


大径ローターとの干渉部分の処理

キャリパーサポートに溶接してある、バックプレートの処置キャリパーサポートに点付け溶接されている、ダストカバーの処理。

左の画像から、既にバイスクリップで摘んでいる部分が干渉する。後輪は前輪と異なり、大径ローターはこの部分を処理しなければならない。

処理の方法は色々有ると思うが、一番手軽な方法がこの方法だと思う。点付け溶接されている部分は、5箇所ほど。当初特大マイナスドライバーを使うと隙間があるので入り込んでいく。それならこの方法が早い。手前に・奥に何度も折り曲げる事で点付け溶接の部分で分離する事が出来る。


バックプレートを撤去した後の確認このキャリパーサポートの部分は、下部にサイドブレーキが引き込まれているので、力を加え歪むとサイドブレーキの引きずりや、これから取り付けるキャリパーのサポート部分を歪ませる事になるので、慎重に処理して行く。

片側5分もあれば処理できる。今後、後輪のハブベアリングの交換があれば、キャリパーサポートの交換を同時に行う事で、ローターのダストカバーを純正と同じ状態にする事が出来、今後の課題の一つとなるが、キャリパーサポートの形状など確認しなければならない事がある。


ここまでが、互換性と事前段階であるが、実際作業したのは一月上旬。
日没の時間が刻々と迫り、気温の低下と光の不足が懸念されるので、作業中の撮影はしていない。事前にダストカバーの処理を行い。換装後、外したパーツの撮影を行っている。取り付けに関しての確認作業は書き込んだ事が全てで、2006/01/08現在、レガシィBL5A?の後輪15インチキャリパーは取り付ける事が出来る事は確かである。


削れたローターとパッドの金属粉で汚れたホイール右の画像は換装後、ブレーキから排出された鉄粉が排出され、錆びたものである。GC8様のシルバーのホイルが赤く錆びていた。

今回は錆びであるが、ブレーキダストと言われるものはこのように排出されている事が理解できる。換装したローターの直径が大きい割に重量の変化が少ないならば、同じように削られても錆びの量は少ない可能性もありますね。正直な話、二度と経験したくない事である。実は少し音が出始めた時からここまで1000〜1500kmは走行している。その末期に首都高速に乗り、ここまでに至った。



換装後のインプレ。

パッド・キャリパー・ローターなど全てが新しく、新品である。当然当たりは付きやすいが、完全な慣らしが終了していない。

換装当初は、特に感じなかったが、ブレーキパッドが純正になり、パッドだけで比較すれば制動力は落ちている。しかしローターのインチアップで得られる制動力が向上することで、殆ど変わらない制動力を得ている印象がある。この先磨耗が進み更に当りが付くと更なる制動力が期待できる。当然パッド交換になれば、前輪と同じパッドにすれば制動力も向上することになる。

2007-02-25で車が変わり、パッド交換まで至らなかったが、交換してとても良かったと思う。

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