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タイミングベルト周辺交換部品:定期交換部品第一部EG関係

クランクシャフトプーリー交換

2003/06/03[192,594km]
2007/03/25更新

個人で原因追求したが原因不明の為Dラーで作業したので疲れ無し。


寿命を迎えたのがクランクシャフトプーリー。詳細はその中のダンパー・ブッシュ?でした。
2003/05/01頃から、暖かい朝出勤するとキャラキャラキャラ・・と音が出始める。最初はACなどのベルトでは?と、ベルトにアーマーオイルを吹き付け確認。(シリコンオイルを吹き付けるとベルトの鳴きは止まる)これで止まれば、ベルトが原因なので少しだけベルトを引っ張る事になります。しかし、3月の車検で交換しているので半信半疑。。しかもベルトを引っ張るとオルタネーターやパワステポンプのベアリングに負担が掛かるので、EG始動時に軽く鳴く程度ならそのままにしています。

ベルトの特性には一度滑る事で発熱し、若干縮む傾向が有ります。EG始動時・加速時一時的に鳴きますがその後音が止まる傾向が有る。吹き付けた直後から気温が下がり、しかも雨の為音の確認が出来ない状況でした。

音は無くなった感じがしたので暫くそのままで乗り続けると、2003/05/20頃から音が目立ってくる。

原因追求の為、疑わしい所を分解確認する。

↑IE7等で見ている方に。
ボタンを押しても動かない時はセキュリティーの設定を変更してください。このブタンを押しても、画像を切り替えるだけ。

こんな感じに、ベルトを外しEGを始動し鳴きが止まれば、可能性は下記の部分のはず。

  1. AC(エアコン)
  2. PW(パワステ)
  3. オルタ(発電機)
  4. ベルトテンショナーベアリング

結果は止まったので上記の4つの可能性が高くなりました。
これらを手で回転させると特別妙な感じも有りません。。(ACだけはマグネットクラッチを使っているので特定できません。)ベルトのテンショナーベアリングとベルトを外して確認しましたが、何故か裏側が荒れており?更にテンショナーベアリングも負荷が掛からない状況なので音が出なかった可能性も有ります。

今までの音の感じから硬いパーツが擦れあう感じで当初ベアリングの音は半信半疑でしたが念の為確認。普通ベアリングならゴロゴロ・・と言う感じになります。更に混乱してきました。

上記の所を確認後元に戻し、EG始動すると音が止まったので、当初微妙な締め付け具合で音が出ていたのか?と感じ始めるが、その後暖かい日が続くと更に音が大きく変化。交差点ではついにヒーローに。ここまで症状が悪化して来ると、路上での停止から危険性も感じられる(-_-;)

その他感じた事はEG始動後ワイパーを使うと動きが遅い。。ここにヒントが!
ますます解からなくなってきたので、Dラーに車を持ち込む事になる。担当車が車を預かり確認しながら工場に持ち込む時、発電機の警告灯が点灯し、更にはPS=パワステが効き難く時々ハンドルが重くなると電話で連絡がある。間一髪難を逃れました(笑い)

さて、ここで問題!と書きたいのですが、上には交換部品が書いてあるので問題にはなりませんね。(笑い)写真は交換後のものです。
Dラーでも、当初原因が解からず困惑していると、ACが入った瞬間音が出た後、ACのベルトがに書かれた記号や品番が肉眼で確認できるほどの速度に変化。更にクランクシャフト・プーリーに目を移すと、内側は回転しているが、外側は停止。。ビンゴ!さすがに気が付く所が違いますね。これがプロ。

 

↑IE7等で見ている方に。
ボタンを押しても動かない時はセキュリティーの設定を変更してください。このブタンを押しても、画像を切り替えるだけ。

クランクシャフト・プーリーは通常アイドリングの回転数で回っているので(BD5ARSで750rpm前後)肉眼では文字まで確認できません。原因が特定できたので、クランクシャフト・プーリーを交換する。
今回このパーツを交換しましたが、クランクシャフト・プーリーのブッシュ?部分の劣化から起こる症状をまとめると。
外したACベルトを確認すると荒れており、クランクシャフト・プーリーが滑ったので熱が発生し、その熱がAC・PSの各ベルトに伝わり荒れた様ですが、再利用可能な為今回使いました。(随時確認は必要ですね。)

  1. クラックシャフトプーリー劣化の初期
    内周と外周の分離が始まり、AC・PSベルトの張力や駆動の関係からブッシュ部分が滑り音が出始める。
    この時錆びも確認出来、今まで以上にプーリー本体に回転むらが起こる。
    当初異音は始動時のみ。EGの回転や駆動が瞬間的にこの部分に負荷が掛かる事で音が確認できた。
  2. 中期
    ある程度滑ると熱膨張か何かで滑りが最小限に。
    音は初期より長くなるが、温度などの外的要因で音が出たり出なかったりと困惑する。始動後音は止まるが、ワイパーを駆動すると一時的な電圧の不足(10.5V程度は確認しています)に陥りその状況が10分程度継続し音だけではなく眼で確認出来る状況まで変化。カーナビなどで電圧の確認が出来る。ACのスイッチを入れると音が確認でき、若干焦げ臭い感じがある。
    今回末期直前でDラーに預ける。
  3. 末期
    インパネ内の充電警告灯の点灯・PSのポンプの駆動不足から走行中の操舵感に変化が現れる。
    充電警告灯が点灯したときはカーステ・カーナビ・ACなど全て停止しする事で15分程度は走行可能と思われます。
    今回は運が良く、仮に高速走行を行い滑ると=最悪車両火災に繋がります。

音源の特定

今回定期交換を迎えたクランクシャフト・プーリーはEGの先端に位置し、異音が出ると比較的高い音としてその状況を伝えてきました。この高い音が中央から聞こえた為に一般人のふん転菓子が音が出ている時覗き込んだり、分解したり様々な事を行い音源の特定を行いましたが解かりませんでした。

今までの経験から高い音は反射し、音源の特定が難しく感じます。それは反響するからです。更にはEG始動している状況での確認作業で、場所が場所だけに電動ファンが回転し様々な回転音(モーター音)などが入り混じり確認が出来ません。当然長いドライバーをオルタ・AC・PSポンプ部分などに当て聴診器代わりにして確認していましたが、異音が出るとどの部分に当てても音が聞こえます。回転中のクランクシャフト・プーリーにドライバーを当てて確認作業は出来ませんので、全く考えていませんでした。(-_-;)

  1. クランクシャフト・プーリとは?
    EG内で爆発して生まれた上下の動きを利用して回転方向に力の向きを変えるのがクランクシャフト。この先端側にギヤーやプーリーを取り付けることで、タイミングベルトやACのベルト等を駆動する為に取り付けられています。
  2. クランクシャフトプーリーの構成
    大きく分けると3つに分かれ、内側のクランクシャフトの連結部分とダンパー(黄色の矢印で囲まれた部分)そして外側のプーリー部から構成され、ダンパーが入る事で瞬間的な衝撃を吸収する事が出来ます。
    このダンパー?ブッシュ?の部分が劣化してくると、ひび割れ→錆び→滑りに変化。ひび割れは許容範囲ですが、錆びが出た頃にはそろそろ交換を考えた方が無難かな?
    交換前と交換後の感じは見た目では今まで以上に綺麗に回転しているので、EGにも優しくなると感じます。詳しくは自分でも調べてね!

追記:2005/07/30

クランクシャフトプーリーを、レスポンス向上の為に軽量化する事を考えますが、ダンパーが無いものを使うと、クランクシャフトとベルトの部分で発生する振動衝撃が吸収出来なくなるのでアルミに交換すると、固定するボルトの部分から脱落する危険性が有ります。脱落すれば、症状の末期以上の最悪な事が訪れます。

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